わたりーわーるど

旅行記、考え方、楽曲、統合失調症との闘い

友との別れ。涙の数だけ人は変わることが出来る

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あらすじ

弱い自分を変えるために

ciee国際ボランティアプロジェクトに参加したわたりたくや

前回の話では

言語の壁を乗り越えた僕が

いなりずしを一緒に作ったり

仲間との楽しい日々を送っていたことを書きました

今回の話で皆さんに知ってもらえることは

  • 突然、訪れた別れの辛さ
  • 外国人の自己主張の強さ
  • 自己主張が出来ない悔しさ
  • 友達とは何なのか
  • 自分が自分であることの大切さ

経験した海外生活をお伝えしていきます

楽しい日々の裏で暗躍するUくんは何をしていたのか?

親友からのメッセージ

涙の日々、再び

それでは続きをどうぞ

波乱のミーティング

8月27日の夜

 

「皆、集まってくれ」

 

夕食後

こそこそと動き回っていたUくん

全員が集まり、彼が中心になって何かを提案していた

俺ら観光に行きたいんだよ

話を簡単に解説してくれた仲間によると

ボランティアプログラム終了前にレンタカーを借りて観光しに行くみたいだった

ただ、

レンタカーは数に限りがあり2台で8人まで乗れるということだった

 

「合図したら手をあげてくれっ!!」

 

その車に乗りたい人は。。。

早いもの勝ちの挙手

1番仲の良かったVくんも挙手をしていた

状況がほとんど分からない僕

Vくんが目配せをしてくれて僕も手を挙げたが

遅かったのかUくんには全く相手にされず、手をおろす

同時に手を挙げた人はじゃんけんをしていたが

よっぽど観光に行きたかったのか

気迫のこもったじゃんけんだった

最終的には

口論になった

僕とよく一緒にいてくれたメンバーのほとんどが行ってしまうことになった

リーダーのMちゃんはもちろん残る

もちろん、激しい言い合いになった

このミーティングの後、明らかに雰囲気が重くなったのを感じた

ボランティアの仕事がきつかったのだろうか

 

(そうか。。。)

 

あらかじめ合図したら早く手を上げるように伝えていたんだろう

Uくんがこそこそと声をかけていたのは一緒に行きたいメンバーだったんだなということを悟った

負けず嫌いなのは分かる

トランプゲームでもよくズルをしていたUくん

プログラム終了前に行ってしまう

日本ではありえないこと

 

(あぁ。。。自由なんだな。。。自分に。。。正直に生きてるんだな。。。)

 

予想していない別れ

とても悲しかった

始まった荷物整理

8月28日

別れの前日

観光組は荷物整理をしていた

午後には

連絡先と手紙の交換が始まった

親友になってくれたVくんとの別れも近づいていた

 

「たくや。午前中から頑張って頑張って日本語を練習したんだ」

 

「ほんと?」

 

「漢字、練習したよ」

 

「すごいっ!!書いてみてっ!」

 

「ちょっと待ってな!」

僕は変わっているつもりなんてない

 

「たくや。日本に帰りたくないって前に相談してくれたよな。」

「うん。。。。」

僕は相談にのってもらっていた

わたりって、ほんと変わってるよな

大学は皆がリュックサックを背負って通う中

僕、1人だけ小さめのキャリーカートでほぼ4年間登校

理由は教科書を運ぶのが楽だから

何より

尊敬していた教授がキャリーカートで大学に来ていたことに憧れた

考え方も人と全然違う

先生にも友達にも

「変わってるなぁ」

普通にしているだけなのに

変わってると言われる理由が分からなかった

変わってることは良いことだ

そういう意見もある

当時の僕は普通になりたかった

挨拶したら笑われる

「おはようございますっ。」

 

「さようなら。」

キャリーカートを転がしながら大きな声で毎日、守衛さんに挨拶する

挨拶をしたら守衛さんはいつも喜んでくれたから

そんな僕を見て笑う人もいた

心を開ける友達はほとんどおらず

常に険しい表情をしており

1人で行動することが多かった

親友からのメッセージ

20分ほど

メッセージを一生懸命に書いてくれたVくん

「出来た」

皆は手紙にメッセージを書いてもらっていた

僕は買ったギターの裏側にメッセージを書いてもらった

 

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「たくや!読める?」

 

「うん。」

 

(僕を認めてくれる人がいるんだ。。。)

 

彼がくれたメッセージがこちら

 

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あなたの個性は本当に感動した

 

 

「おいおい。。。泣くなよ。。。明日までまだ時間があるからゲームでもしよう。。。」

泣き崩れる

もう2度と会うことが出来ないかもしれない皆との最後の1日のことだった

グッバイ。交わした約束

8月29日

13時頃、折り紙がすごく好きになったC君と散歩をした

彼はフライトの関係上観光組よりも先に行くと聞いていた

 

「たくやのスカーフいいな」

 

と前に聞いていたので、去る前にかばんにそっとスカーフをいれておいた

彼は

車に乗る前にスカーフに気づいて

何か遠くて言っていたが聞こえない

手で合図を交わしてこの場を去っていった

観光組のレンタカーが到着

別れの時

誰も何も話さない

「どうして先に行ってしまうのか?」

観光はいつでも出来るけど、一緒に過ごすことはもう出来ないかもしれない

英語が話せたら止めることが出来たのに

必死になって説得してUくんと闘っただろうに

交わした最後の言葉

別れはすぐそこまできていた

約束。さらば友よ

「結婚式、歌いに来てよね。。。」

 

「うん。。。」

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「わたしのために歌ってくれたリトルコンサート最高だったわ」

 

「うん。。。」

12

「泣くなよ。。。俺も泣いてしまうだろ。。。」

 

「ごめん。。。」

18

「いびき、悪かったなたくや。。。」

 

「あぁ。。。寝れなかった。。。」

 

「ははは。。。涙とまらねぇな。。。」

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そして。。。

「またな。。。たくや。。。」

 

「うん。。。次に会うときは、英語喋れてるから」

 

「うん。。。あと、絶対歌い続けろよ。」

 

「約束する。。。」

 

。。。

 

「いつか必ず会いに行くからな。。。」

 

「フランスで待ってる。。。」

 

「うぅ。。。。。。」

 

「泣くなたくや。また会えるから。。。」

 

「。。。うぅ。。。グッバイV。。。」

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「。。。グッバイ。。。たくや。。。」

なごり雪

こんなに悲しい気持ちは初めてだった

こんなに泣いたのは初めてだった

固く

固く

ハグを交し合う

離したくなかった

行って欲しくなかった

溢れんばかりの涙

1人、また1人と去っていく

朝食のあとの汚れたテーブル

少しかじられたパン

残されたティーパック

ひっくり返ったイス

降りしきる雨の中

誰かが口ずさんだ なごり雪

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そして彼らは行ってしまった

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

。。。

 

涙の数だけ人は変われる

次回予告 静寂と対立

静けさ

誰も口を開かない

寂しさ

思い出にすがる僕

残された者たちと僕の

対立が始まり。。。

やがて

孤独が訪れる

。。。

。。。

。。。

わたりたくやの世界がひろがっていく

続く